HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

2019-01-01から1年間の記事一覧

定年京都移住1-77_還暦

先週還暦を迎えた。 よく言われるが、長かったような、あっという間のような、漠とした感じだ。 特別なことはなく、先月結婚した下の娘と家で食事をして、新生活が無事であるか確かめただけだ。 上の娘も今年嫁いだが、インフルエンザに罹って寝ていたらしい…

定年京都移住1-76_聖護院

先月初めて左京区の聖護院門跡を訪れた。 通常は予約拝観だが、今秋は特別拝観が設定され、約1時間じっくり説明を伺いながら参拝した。 修験道、山伏の総本山でありながら、天明の大火の折には光格天皇の仮御所ともなった門跡の二面性に興味があった。 狩野…

定年京都移住1-75_大津サイクリング

紅葉シーズン真っ盛りにブロンプトンで京都から滋賀へ向かった。 朝8時過ぎ京都駅に到着、ホテルに荷物を預け三条通りを東へ走る。 三条大橋を渡るとまさに東海道中、神宮道辺りから徐々に上り、蹴上を過ぎて山科区に入った。 御陵から琵琶湖疏水まで坂を上…

定年京都移住1-74_哲学の道

哲学の道沿い、法然院の近くに哲学者西田幾多郎の短歌「人は人吾は吾なりとにかくに吾行く道を吾は行くなり」の石碑がある。 日本の道100選の疎水沿いの小径だが、当時は思索に耽る静けさがあったのだろう。 今まで高名な著作に触れる機会は無かったが、…

定年京都移住1-73_飛鳥巡り

近鉄飛鳥駅からレンタサイクルで橘寺、石舞台古墳、岡寺、飛鳥寺、甘樫丘、高松塚古墳、キトラ古墳と巡った。 飛鳥エリアは点在する太古の遺跡や寺院を回るのに自転車が便利だが、今回は天候不順のためブロンプトンを持ち込んでいない。 聖徳太子生誕の地、…

定年京都移住1-72_大和巡礼

東博の奈良大和四寺みほとけ展に触発され、先月初めて宇陀、飛鳥方面を訪れた。 初日は近鉄大阪線で室生寺、長谷寺、安倍文殊院を、2日目は吉野線飛鳥駅から岡寺などを巡った。 朝6時のぞみ号で品川を出発、室生口大野駅からバスで女人高野と称される室生…

定年京都移住1-71_時代マップ

古地図本では新創社の京都時代MAPと両洋歴史研究会の京都歴史地図をたまに眺める。 現代の地図と照合できて面白い。 京都大学は尾張徳川、土佐山内、会津松平屋敷跡に跨がり、同志社大学は薩摩島津屋敷、京都府庁は京都守護職邸、京都市美術館、国立近代美術…

定年京都移住1-70_京都の地名

KKベストセラ―ズの谷川彰英著「京都地名の由来を歩く」を読んだ。 京都には難読地名が多く、「一口」「化野」「帷子ノ辻」「先斗町」「太秦」「蚕ノ社」「鹿ケ谷」など初心者の頃は読めなかった。 六十の地名の由来を解説しているが、京都では「野」という…

定年京都移住1-69_韮山サイクリング

国宝の運慶仏を参拝するため、今月思い立って伊豆韮山の願成就院に向かった。 東海道線函南駅まで輪行し、ブロンプトンでまず重要文化財の江川邸に立ち寄る。 代々韮山代官を世襲した江川家の主屋は約400年前に建てられ、豪壮な架構が有名だ。 約50坪あ…

定年京都移住1-68_仏像の秘密

枻出版社から「仏像100のひみつ」が発行された。 同社は仏像関係のムック本に力を入れているが、もとはオートバイやアウトドア、スポーツ系が主だった。 若い頃は自転車雑誌を、ニュータウンで子育てしていた時分にはエリアガイド誌の「田園都市生活」を…

定年京都移住1-67_願成就院

仏像図鑑を読むと、大仏師運慶は、奈良仏師集団慶派の頭領康慶の息子で、快慶は康慶の弟子ということだ。 平家による南都焼き討ちの復興事業の中で、東大寺南大門の金剛力士像、阿形吽形は運慶と快慶によるヒノキ寄木造りの国宝仏である。 慶派のたくましさ…

定年京都移住1-66_仏像図鑑

誠文堂新光社の三宅久雄監修「みるみるつながる仏像図鑑」が発行された。 以前読んだ同社「マンガでわかる仏像」の続編にあたり、永田ゆきさんのイラスト、ほとちゃんのガイドも同じ構成だ。 仏画は難易度が高く、みうらじゅんさんも阿修羅の眉間にしわの寄…

定年京都移住1-65_大和四寺

今夏の東博特別企画展「奈良大和四寺のみほとけ」に行った。 大和四寺は高市郡明日香村の岡寺、宇陀市の室生寺、桜井市の長谷寺と安倍文殊院のいずれも7〜8世紀に創建された古刹で、四寺巡礼共通拝観券も売られている。 個性的な仏像が多い中、図録の表紙…

定年京都移住1-64_禅づら

実業之日本社の清水さとし著「京都通になる100の雑学」を読んだ。 その中に禅風の特徴を表す「禅づら」の項がある。 京都五山別格の南禅寺は「武家づら」、第一位の天龍寺と第三位の建仁寺は「学問づら」、第ニ位の相国寺は「声明づら」、第四位の東福寺…

定年京都移住1-63_歎異抄

2年前のNHK100分de名著で「歎異抄」を取り上げていた。 親鸞聖人の弟子唯円による700年以上前の書物だが、歎異は「異義を歎く」という意味で、師の教えの真意を伝える目的で書かれたものだ。 相愛大学の釈徹宗先生が分かりやすく、他力と自力、…

定年京都移住1-62_禅的生活

日本の禅宗は臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の3宗派からなる。 臨済宗には14派あり、五山派系7派と林下系7派に分けられる。 京都五山に加え、鎌倉五山の建長寺派と円覚寺派が五山派で、林下は京都の妙心寺派、大徳寺派、富山の国泰寺派、滋賀の永源寺派、山梨…

定年京都移住1-61_仏像と仏教

宝島社「知っておきたい仏像と仏教」を読むと日本仏教には13の宗派がある。 分類すると奈良仏教系の法相宗、華厳宗、律宗、密教系の天台宗、真言宗、浄土系の融通念佛宗、浄土宗、浄土真宗、時宗、法華系の日蓮宗、禅系の臨済宗、曹洞宗、黄檗宗になる。 …

定年京都移住1-60_仏像拝観手引

7年前のNHK趣味Do楽のテーマは仏像拝観手引だった。 彫刻家で東京藝術大学大学院の薮内教授によると、仏像は見るものではなく、拝むものだから長く大切に伝えられてきたのであるが、博物館や美術館の展覧会は盛況でも、多くの来館者は仏像の前で手を合…

定年京都移住1-59_美仏大全

枻出版社の仏像本シリーズの一冊「京都傑作美仏大全」には天皇家や平安貴族ゆかりの仏像が紹介されている。 同じく数年前に発行された「仏像探訪〜奈良至宝の仏像めぐり」では、飛鳥、白鳳、天平の古代から伝わる銅像や塑像、乾漆造りの像が多い。 京都の仏…

定年京都移住1-58_婦人画報

婦人画報は1905年創刊の老舗で全くご縁のない月刊誌だが、京都特集号を試しに買ってみた。 ターゲットはハイエンドご婦人層なので上品な店の紹介が多いが、宿泊のページに仁和寺境内「松林庵」があり、一晩素泊り100万円には驚いた。 松本隆さんが数…

定年京都移住1-57_ランドネ

枻出版社のランドネ誌は女性向けのアウトドア雑誌だが、昨年「古都ハイキング」の特集で「京都一周トレイル」を取り上げていた。 京都の魅力は寺社巡りや街歩き、グルメばかりでなく、自然を満喫するトレッキングが手軽に楽しめることだ。 周りを山で囲まれ…

定年京都移住1-56_& Kyoto

マガジンハウスが発行するアンドプレミアム誌の特別編集、京都街歩きガイド「&Kyoto」の3冊目が最近発売された。 約2年おきの発行だが、今回はA4版に拡大され、別冊「&Moss」苔を巡る旅へ、も付いてお得だ。 1冊目は18のエリア毎、2冊目…

定年京都移住1-55_京都ムック

京阪神エルマガジン社が発行する京都ムック本を楽しみにしている。 最近では「寺と神社を遊ぶ京都本」を読んだ。 毎年3、4冊発売され、どれも内容が濃くて役に立つ。 その中でも「ひとりで歩く京都本」はシリーズ化している。 東京の出版社の観光ガイド本…

定年京都移住1-54_しあわせ倶楽部

「京都しあわせ倶楽部」はPHP研究所が発行する京都本シリーズで、柏井壽さんが編集主幹を務める。 柏井さんの「ぶらり京都しあわせ歩き」や養老さんの「京都の壁」もこの新書版叢書に含まれる。 他にも辰巳琢郎著「ほんとうは教えたくない京都の路地裏」…

定年京都移住1-53_京都ぎらい

井上章一さんの著書「京都ぎらい」は、これから移住する身にとって大変参考になる。 「洛外でくらす者がながめた洛中絵巻」とあり、その特殊性を辛辣に描いているが、他所者には尚のことだ。 洛外といっても、大覚寺門跡や清涼寺など皇族由来の寺も多く、風…

定年京都移住1-52_京都の壁

養老孟司さんの著書「京都の壁」は面白かった。 16年前の大ベストセラー「バカの壁」以来、壁シリーズ含め著作を読み、出演番組があれば楽しく拝見した。 組織に長くいると、思考の固定化、ウチの常識、が知らぬ間に付着しバカになっていく。 歳を取ると人…

定年京都移住1-51_京都の定番

京都の案内本は多いが、柏井壽さんの本は3冊読んだ。 「京都の定番」「ぶらり京都しあわせ歩き」「できる人の京都術」だ。 著者紹介に「作家・カリスマ京都案内人」とある通り、情報の密度は他を圧倒する。 あのショーケンが主演したドラマ「鴨川食堂」の原…

定年京都移住1-50_京都案内本

「極上の京都」に出演した杉本節子さんは、杉本家10代目にして料理研究家、妹の歌子さんとの共著「0円から愉しむ京都案内」を読んだ。 55件のうち38件が千円以下、この本は「京の安くていいもの」の参考になる。 湯波半のぼたんゆば300円、七味屋…

定年京都移住1-49_絶景庭園

「京都浪漫 美と伝統を訪ねる」に出演した庭園デザイナー烏賀陽百合さんの著書「一度は訪れたい京都絶景庭園」を読んだ。 番組で取り上げた鞍馬二ノ瀬の白龍園と大徳寺塔頭黄梅院を含め、20余りの庭園が紹介されている。 白龍園は春と秋に特別公開している…

定年京都移住1-48_極上の京都

京都を紹介するテレビ番組は多い。 数年前になるが「極上の京都」は良かった。 斬られ役大部屋俳優、福本清三の平板なナレーションで、各界京都人の一押しスポットを紹介する。 庭園の整った大寺院ばかりでなく、浄瑠璃寺、蓮華寺、法然院など自然豊かで素朴…