定年京都移住1-72_大和巡礼
東博の奈良大和四寺みほとけ展に触発され、先月初めて宇陀、飛鳥方面を訪れた。
初日は近鉄大阪線で室生寺、長谷寺、安倍文殊院を、2日目は吉野線飛鳥駅から岡寺などを巡った。
朝6時のぞみ号で品川を出発、室生口大野駅からバスで女人高野と称される室生寺に11時半過ぎ到着した。
深山幽谷の真言密教寺院、雨そぼ降るなか奥の院までの石段を登ると神聖な霊場の雰囲気を感じる。
桜井市初瀬の長谷寺は、仁王門から399段続く登廊、懸造りの国宝本堂と10メートルを超える本尊十一面観音菩薩立像が圧巻だ。
安倍文殊院は645年創建、本尊の快慶作国宝騎獅文殊菩薩像は四人の脇侍を伴う渡海文殊群像と称され、説法の旅のお姿になる。
獅子のユーモラスな表情と善財童子の無邪気さに癒される。
明日香村の東の丘に建つ岡寺からは葛城山、金剛山を望み、本尊は塑像として国内最大の如意輪観音菩薩坐像である。
岡寺で大和四寺共通拝観券を回りきり、巡礼衣(おいずる)の御朱印が完成した。