定年京都移住2-65_ある男
最近は在宅勤務や時差出勤で朝寝坊できるので、中高生以来になるがラジオの深夜放送をよく聞く。
NHKラジオ深夜便は毎日23時05分から6時間、工藤三郎さんや桜井洋子さんなど懐かしい面々がアンカーに揃う。
6月初めに平野啓一郎氏がリモート出演し、京都でバンドとバーテンダーをしていた話しに興味を持った。
1999年京都大学法学部在学中に「日蝕」で芥川賞を受賞、今年から審査員を務めるが、若い人の候補作を読むのは刺激になり、とても楽しみだと言う。
著書を読んだことがなかったので、最新刊の読売文学賞受賞作「ある男」を選んだ。
英訳「 A MAN」も出版され、海外でも話題になっているらしい。
ここ数年小説を読むのが億劫になり、純文学の単行本は久し振りだったが、謎解き的な面白さもあり一気に読み終えた。
家族、夫婦、差別など色々テーマがあるが、普通の生活、普通の幸せの有り難みを改めて感じる。
バーで飲むカクテル、音楽の描写が、ラジオ番組とリンクした。