HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住3-32_真夜中の本屋さん

3月のNHKラジオ深夜便で、ロバート・キャンベル「真夜中の本屋さん」を聴いた。

日本文学研究者のキャンベルさんはニューヨーク市出身の63歳、柔らかい語り口でメディア出演も多く、同性愛者を公言しているらしい。

番組ではお薦めの本と曲を紹介する。

前半は、宇佐見りん「推し、燃ゆ」、朝吹真理子「だいちょうことばめぐり」の2冊を取り上げた。

二人とも芥川賞作家で、朝吹さんは10年前慶大大学院生の時に「きことわ」で受賞した。

後半はキャンベル著「井上陽水英訳詞集」と正岡子規「病牀六尺」だった。

自著では名曲「夢の中へ」を取り上げ、題名を「Into Our Dreams」とした苦心の翻訳ぶりを披露した。

陽水さんから手直しは無かったが、「傘がない」を「My Umbrella」としたときはダメ出しされたそうだ。(題名は「No Umbrella」)

明治35年に新聞連載された「病牀六尺」は、子規が死の直前まで書き続けた随筆集になる。

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