定年京都移住3-6_南相馬便り
12月のNHKラジオ深夜便で、柳美里さんの「南相馬便り」を聞いた。
第4金曜に桜井洋子アナが暮らしの様子など尋ねる。
今回は柳さんの本屋に併設するカフェの再開と、そこで働く母と息子の話しだった。
柳さんは1968年横浜市出身、96年に「フルハウス」で泉鏡花文学賞、97年に「家族シネマ」で芥川賞、昨年は「JR上野駅公園口」の英訳版が全米図書賞を受賞し話題となる。
東日本大震災のあと福島、宮城、岩手の被災地を度々訪れ、臨時災害放送局でパーソナリティを務めた。
2015年に鎌倉から南相馬に転居、住民として自分が出来ることは何かと考え、18年に自宅を改装し本屋「フルハウス」を開店した。
著書を読んだことが無かったので、初期代表作の一冊「ゴールドラッシュ」を選んだ。
酒鬼薔薇事件に影響を受けた作といわれ、主人公は14歳の少年、舞台は神戸でなく横浜の黄金町界隈、多少雰囲気を知るエリアだが、題名どおり怖い物語だった。