HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住2-6_般若経

NHK別冊100分de名著「集中講義 大乗仏教」によると、釈迦の仏教と大乗仏教の教義は異なるが、後者にも様々な経典がある。

同じ仏教なのにどうして教えが違うのか、が二つめのテーマだ。

数ある大乗経典の中で、紀元前後に編纂された般若経が最古と言われる。

そのエッセンスが般若心経だが、般若経の特徴は、すべての人は過去生においてブッダと出会い誓いを立てているのだから菩薩である、と考える点だ。

すでに菩薩なので厳しい出家修行ではなく、日常の善行を積み重ねることで悟りに近づく。

禅宗密教系の宗派が特に般若経を大切に扱うが、阿弥陀仏ブッダとして信仰する浄土真宗法華経を基本の教義とする日蓮宗では唱えないそうだ。

華厳経毘盧遮那仏東大寺大仏が有名)が宇宙の真理を意味する宇宙仏と定義される。

真言密教華厳経の世界観を引き継ぎ、大日如来を宇宙そのものとする。

この宇宙全体が一つのブッダ世界であり、そこに私たちは生きているという考え方だ。

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