HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住2-51_やばい老人

PHP文庫さだまさし著「やばい老人になろう  やんちゃでちょうどいい」を読んだ。

帯に、嫌われ憎まれることを恐れるな、この国の未来は老人にかかっている、とある。

さださんは今年68歳、歌手、作家として大ヒットメーカーだが、随分と誹謗中傷を受けてきたという。

精霊流し」でネクラ、「無縁坂」でマザコン、「雨やどり」で軟弱、「関白宣言」で女性蔑視、「防人の詩」では右翼、と言われ放題だった。

他にも「秋桜」や「親父の一番長い日」など家族をテーマにした歌づくりは、核家族化へのアンチテーゼだという。

人間の完成形はおばあちゃん、あの瀬戸内寂聴さんを尊敬する。

やばい老人の三つの条件は、①知識が豊富 ②どんな痛みも共有してくれる ③何かひとつスゴイものを持っている、だそうだ。

意外とハードルは高いが、憧れのじじいになるためには、もっと人に会って、もっと話しをして、もっと遊んで、もっと無茶して、というお勧めなので、心掛けたい。

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定年京都移住2-50_若者が..

海竜社の帯津良一著「若者がうらやましがる老人になってやろう」を読んだ。

著者は1936年生まれの外科医、ホリスティック(全体的)医学の第一人者とある。

がん治療の現場で生死に直面してきた経験から、最終的には生と死を分断せず統合した医療を目指している。

人生は後半の後半にこそ醍醐味、若さの秘訣は酒と女、いつでも死ねる、という大変豪快な先生だ。

いのちのエネルギーを高める15のステップを提唱する。

それは、1マイナスに目をつむりプラスを見つける、2検査数値にびくびくしない、3気功をする、4呼吸に意識を向ける、5食養生を取り入れる、6薬・サプリを上手く使う、7ストレスを適度にかける、8元気になれる人・場所を探す、9打ち込めるものを持つ、10酒と恋のパワーを使う、11予感と直感を磨く、12常識、思い込みを外す、13自力と他力を統合する、14趣味や仕事を楽しむ、15人に尽くす、とある。

どれも簡単ではないが、意識して生活したい。

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定年京都移住2-49_人の名前が..

KKロングセラーズの松原英多著「人の名前が出てこなくなったときに読む本」を読んだ。

著者は1931年生まれ、まさに健康長寿の医師だ。

なぜ名前が出ないのか、そもそも顔と名前は記憶コースが違い、顔は脳の側頭野で長期記憶化され、名前は海馬の短期記憶の倉庫に入るそうだ。

とはいえ、名前忘れ現象は中高齢者に多く、加齢による老化脳が主原因とされ、認知症の注意信号になる。

著者はその予防策として、食事と血糖値の管理、運動、意欲、笑顔の効能などを挙げ、大切なのは実行と継続だと説く。

運動では簡単スクワットとつま先立ちの組み合わせや、先日読んだ能勢博著「ウォーキングの科学」のインターバル速歩を紹介している。

中公新書の増本康平著「老いと記憶」にも、生活習慣とともに適度な運動が認知機能の改善に効果的とある。

軽度認知障害と判定されても、予防策により46%が正常に復帰したという調査もあるそうだ。

継続は力なり、分かってはいても中々難しい。

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定年京都移住2-48_60歳からの筋活

三笠書房知的生きかた文庫の久野譜也著「60歳からの筋活  一生歩ける・動ける体のつくり方」を読んだ。

著者は1962年生まれ、筑波大学大学院教授にして大学発のベンチャー「つくばウエルネスリサーチ」を起業、自治体などに健康増進プログラムを提供する。

筋活とは、筋トレ + 有酸素運動に加え、ストレッチや食事などの工夫を含めて筋肉を維持、強化する活動をいう。

筋肉は何歳になっても強化できる唯一のアンチエイジング器官だ。

何もしないと大腿四頭筋(太ももの前側)、大臀筋(お尻)、ハムストリング(太ももの裏側)など大きな筋肉から衰え始める。

これらに加え、大腰筋(インナーマッスル)と下腿三頭筋(ふくらはぎ)は二足歩行する上で重要な筋肉で、一生歩くためには、流行りの薪割スクワットなどで鍛える必要がある。

加齢による筋肉量の低下をサルコペニアといい、糖尿病や転倒、骨折、寝たきり、認知症のリスクに直結する。

豚肉などタンパク質の摂取にも留意したい。

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定年京都移住2-47_インターバル速歩

講談社ブルーバックス能勢博著「ウォーキングの科学」を読んだ。

著者は1952年生まれ、京都府立大学医学部を卒業し、現在は信州大学特任教授、5千メートル級の山に同行医師として登頂した経験もある。

本書は豊富な科学的エビデンスを示して「インターバル速歩」を推奨する。

筋肉や内臓器官の働きについての解説はやや難しいものの、ウォーキングに負荷を掛ける重要さは分かった。

よく1日1万歩と言われるが、普通に歩くだけでは効果は薄い。

インターバル速歩とは、少しキツイ早歩きと、ゆっくり歩きを3分間ずつ交互に繰り返す方法で、それを1日5セット、週4日行う。

時間が取れないときは、1週間で合計60分の速歩をまとめてもよい。

ウォーキング後30分以内にヨーグルトやチーズなど乳製品を摂取すると、筋力向上に一層効果があるそうだ。

シンプルだが、血圧、血糖値、コレステロールなど生活習慣病の予防も期待できるので、在宅勤務を機に始めようと思う。

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定年京都移住2-46_開幕延期

5月1日令和改元から1年が経った。

娘達の結婚、還暦、定年退職、再雇用など個人的に色々あったが、何といっても新型コロナウイルスが衝撃的だ。

ここまで世界中に猛威を奮う歴史的大惨事になるとは想像できなかった。

台湾や韓国プロ野球は無観客で開幕したが、NPBは当初の3月20日から延期を重ね、7月にずれ込む可能性もある。

のんびり観戦していた昨年のGWが懐かしいが、ハマスタや神宮で応援歌を歌っていた日々は、勝っても負けても幸せだったのだと思う。

大袈裟だが普通の生活の有り難みに気付かされた。

9年前の東日本大震災では会社に泊まったり、その後続いた電力不足、また昨年10月の台風19号による多摩川氾濫など肝を冷やすことはあったが、喉元過ぎれば薄れてしまう。

コロナを契機にモバイルワーク、在宅勤務など働き方も変わった。

これから経済の減退が見込まれるが、ワークライフバランスの点では、人生をより豊かにする契機かもしれない。

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定年京都移住2-45_羽生九段

将棋繋がりで、文春文庫の「羽生善治  闘う頭脳」を読んだ。

今年50歳、15歳にしてプロ四段、19歳で竜王獲得、25歳で七冠達成、タイトル通算99期は歴代1位、無冠となった今も棋界のカリスマ的リーダーだ。

本書は羽生の思考力、発想力、人間力などに焦点を当て、インタビューや過去の記事からその強さを読み解く。

棋士を目指すきっかけは8歳年長の谷川浩司九段だという。

光速の寄せと賞賛され、詰めまで読み切る力が突出していた谷川の「横歩取り4五角戦法」を小学生のとき真似たそうだ。

羽生は谷川を天才というが、七冠達成の相手はその谷川王将だった。

日本将棋連盟会長は羽生の師匠である二上達也のあと、中原誠米長邦雄谷川浩司佐藤康光が務める。

京都出身の佐藤九段は羽生の一歳上で名人位2期、二人は島朗九段の研究会で十代から切磋琢磨した仲だ。

島研には小学生からのライバル森内俊之九段や森下卓九段もいて、そのメンバーで多くのタイトル戦を闘うことになる。

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