HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住1-47_新見仏記

京都だけではないが、みうらじゅんと仏友いとうせいこうの新TV見仏記は欠かせない。

みうらさんはイラストレーターで「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親、いとうさんも幅広く活躍するクリエイターで、ともに仏像の造詣が深い。

番組は二人のトークもさることながら、ロン毛グラサンの怪しげな男を見る住職たちの眼差しが面白い。

B級っぽい作りだが、住職との会話の内容は深く、この二人タダモノではない、というところだろうか。

とはいえ、奈良吉野の世尊寺では、木魚と磬子を叩いているうち自然とビートを刻み始める。

高雄山神護寺では、かわらけ投げのコツを伝授されるが、住職のように綺麗に飛ばない。

上手く飛び始めても邪念が入ると急降下するのだ。

今年2月にNHKで放映された、みうらさんの「最後の講義」は興味深かった。

サブカル界の帝王で個性の塊と思いきや、自分らしさは必要ない、無から生まれ無に戻る、人生暇つぶし、と仏教的哲学が披瀝された。

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定年京都移住1-46_猫のしっぽ

京都の好きな番組に「猫のしっぽカエルの手」がある。

大原の古民家で暮らすベニシア一家のスローライフを紹介し、終わりには自然を愛する素朴なエッセイが綴られる。

手作りの庭でハーブを栽培し、家の前に借りた農地を耕して野菜を作る。

家では本を読んだり、絵を描いたり、石鹸を作ったり、ハーブティーを頂いて過ごす。

冬は相当寒いので薪ストーブが欠かせない。

自分には到底できない生活スタイルだけに憧れてしまう。

イギリスの貴族出身で、インドを経て40数年前に来日した経歴にも驚く。

地元の人々との交流や、昔なじみの友人たちとの話しも素敵だ。

昨年、奈良の春日山原始林近くにある、モンベル創業者辰野勇さんの自宅庭での対談にショックを受けた。

辰野さんが心配していたように、ベニシアさんには視覚障害や記憶障害の症状があるそうだ。

でも何か負けたらあかんと思って、と前向きな意志を感じた。

人生の達人に、ずっと健やかに暮らしてほしい。

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定年京都移住1-45_密かな愉しみ

NHKBS「京都人の密かな愉しみ」は出色のドラマだと思う。

構成がとても工夫されていて、英国人教授と若女将のメインドラマの他に、オムニバスドラマと料理を中心に京文化の紹介コーナーもある。

出演者は常盤貴子、シャーロット・ケイト・フォックス、オムニバスの高岡早紀中越典子戸田菜穂本上まなみ、料理の先生大原千鶴、井上あさひアナウンサーなど綺麗どころが揃う。

男性陣は教授の団時朗と住職の伊武雅刀などコメディタッチだ。

10年前イギリスの婚約者から逃がれて京都にやって来たが、自宅を突き止められ、また逃亡の旅に出た挙句、所持金が尽き宇治の興聖寺に住み込む。

跡取り娘を巡るストーリーも興味深い。

母女将の知らぬところで、父の隠し子の出家や、不倫の過去を引きずり婿を取らないことが解ってくる。

女将は一人娘の将来を考え、しがらみの多い老舗の廃業を考えるが、ラストは意外な展開になった。

続編「Blue修行中」の方も切なくて中々良い。

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定年京都移住1-44_京都のドラマ

京都を舞台にするテレビドラマは多い。

時代物は勿論だが、シリーズの刑事物や推理サスペンスもある。

たまに見掛けると、筋書きより、どこの現場で撮影されたか気になる。

時代物は大覚寺仁和寺、現代物では鴨川や南禅寺水路閣が定番らしい。

全編待ち遠しかったのがNHK「京都人の密かな愉しみ」だ。

イギリス人の文化人類学者が観察する生粋の京都人、隣家の和菓子屋若女将を中心に日々の生活、邂逅や京のしきたりが描かれる。

「京都人はわからない」が口癖の教授役は団時朗、小学生の時見ていた「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹隊員だ。

資生堂MG5の長身痩躯の印象が強いが、いい味のオッさんになっていた。

若女将は常盤貴子、母女将は銀粉蝶、この親娘の掛け合いと、エンディングの武田カオリ京都慕情も良かった。

九代続く老舗の設定だが、俵屋吉富の本店を撮影に使っていた。

室町通りの店にブロンプトンで行ってみると、隣家は室町上立売郵便局だった。f:id:HIROY:20190926210634j:image

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定年京都移住1-43_富士山周辺

2013年に「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」が世界文化遺産に登録された。

富士・箱根・伊豆は旅行先に身近で、よく家族で訪れた。

子供たちが小さい頃は、富士山麓乙女峠のオートキャンプ場でテント泊をしたり、天神山スキー場で滑ったり、御胎内洞窟を這いつくばったりした。

大きくなるとアウトレットや温泉に行った。

富士登山はできなかったが、昨年廃車にしたクルマで五合目まで上ったことはある。

今はクルマに乗らないので足が遠くなってしまったが、富士山周辺には思い出の地が多い。

5、6年前になるが、輪行して静岡県内をロードバイクでよく走った。

富士五湖田貫湖忍野八海や、三島から狩野川沿いに韮山修善寺へ、沼津からは駿河湾沿いに清水、三保松原方面に向かった。

大井川鐵道蒸気機関車アプト式トロッコ列車井川線輪行したこともある。

富士山はどこから見ても美しいが、東海道薩埵峠と伊豆長岡葛城山からの眺望は海とのコントラストが抜群だ。

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定年京都移住1-42_琉球のグスク

京都、奈良以外に訪れた世界文化遺産は1999年に登録された日光の社寺、2000年の琉球王国のグスク、2013年の富士山だ。 

6年前の夏、特急スペーシアで日光を訪れた。

久しぶりに拝観した東照宮の社殿群と杉の大木は荘厳で神々しかった。

中禅寺湖まで上るのは小学校の修学旅行以来で、華厳の滝男体山の風景が懐かしく感じられた。

美しい湖畔の遊歩道を千手が浜まで散策し、ハイブリッドバスで赤沼へ、戦場ヶ原を抜け、湯滝を登って湯ノ湖まで歩いた。

少々疲れたが、標高1475mの爽やかなハイキングコースだった。 

4年前の春には、家族で沖縄を旅行した。

世界文化遺産首里城、中城城、座喜味城、勝連城、今帰仁城跡を初めて巡った。

高台の城壁を上ると眼下に美しい海が広がる。 

15世紀の琉球王国成立まで、この天国のような島で勢力抗争が繰り返されたことに驚くが、今は兵どもが夢の跡だ。

次の機会には、琉球最高の聖地、斎場御嶽を訪ねたい。

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定年京都移住1-41_世界文化遺産

ユネスコの諮問機関が仁徳天皇陵を含む百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録を勧告、という記事を読んだ。

49基の古墳が対象で、日本の文化遺産は19件目(プラス自然遺産4件)だ。

京都の文化遺産は1994年に登録された「古都京都の文化財」で、15の寺社と二条城、大津に跨がる延暦寺からなる。

全17件のうち、事前申込が必要な西芳寺は拝観していないが、ブロンプトン鈴虫寺を訪れたあと立ち寄り、外周を走ったことはある。

森閑とした緑深い苔の庭園が小川越しに垣間見えた。

奈良の文化遺産は1993年登録の「法隆寺地域の仏教建造物」、1998年の「古都奈良の文化財」、2004年の「紀伊山地の霊場と参詣道」だ。

対象の法隆寺法起寺東大寺興福寺春日大社元興寺薬師寺唐招提寺平城宮跡にはブロンプトンで急ぎ足に回ったが、また近いうちに訪ねたい。

霊場「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」への参詣はリタイア後の大きい目標だ。 

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