定年京都移住1-47_新見仏記
京都だけではないが、みうらじゅんと仏友いとうせいこうの新TV見仏記は欠かせない。
みうらさんはイラストレーターで「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親、いとうさんも幅広く活躍するクリエイターで、ともに仏像の造詣が深い。
番組は二人のトークもさることながら、ロン毛グラサンの怪しげな男を見る住職たちの眼差しが面白い。
B級っぽい作りだが、住職との会話の内容は深く、この二人タダモノではない、というところだろうか。
とはいえ、奈良吉野の世尊寺では、木魚と磬子を叩いているうち自然とビートを刻み始める。
高雄山神護寺では、かわらけ投げのコツを伝授されるが、住職のように綺麗に飛ばない。
上手く飛び始めても邪念が入ると急降下するのだ。
今年2月にNHKで放映された、みうらさんの「最後の講義」は興味深かった。
サブカル界の帝王で個性の塊と思いきや、自分らしさは必要ない、無から生まれ無に戻る、人生暇つぶし、と仏教的哲学が披瀝された。