定年京都移住3-27_スッタニパータ
NHK出版 学びのきほんシリーズ 釈徹宗著「お経で読む仏教」の第2章 ブッダが伝えたかったこと「スッタニパータ」 が印象に残った。
パーリ語でスッタは「経」、ニパータは「集成」を意味する。
それは初期仏教のお経で、最古の仏典を含むそうだ。
この世に生まれることは苦しみであるが、輪廻は苦しみの解決にならず、脱出するには業を断たなければならない。
業は、自分の行為や思考に自分の都合が混じると発生するので、自分の都合=愛着=執着 を小さくすれば苦しみも小さくなる。
そのために、苦にも楽にも偏らない「中道」の教えが大切になるが、現代は特に偏りやすい社会といえる。
自分が正しいと思った瞬間に偏りが自覚できなくなるので、常に固定化せず、自分を調える必要があると説く。
修行僧が最終的に目指す煩悩を滅した状態を「涅槃」と言い、そこに至れば輪廻はなくなり、解脱が成立するという。
一般人には難しい話しだが、「中道」は少し意識したい。