HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住2-101_落語は処方箋

NHK出版 学びのきほんシリーズ 立川談慶著「落語はこころの処方箋」を読んだ。
著者は今年55歳、26歳で脱サラ後立川談志師匠に入門、立川ワコールとして9年半前座を過ごし、二ツ目昇進を機に談慶に、40歳で真打となった。

出世は遅れたが、慶大卒初の真打登場ということだ。
本書の趣旨は、江戸人の生き様に学ぶゆるい生き方の勧めだ。

目次は、①落語の基礎知識 ②人生負けていい ③今のように働かなくていい ④落語に学ぶ「しなやかな生き方」 となる。

談志師匠が初代司会を務めた半世紀前の「笑点」を覚えている。

所々に出てくる師匠の言葉が、らしくて興味深い。

曰く「落語とは人間の業の肯定」「文楽圓生三木助、小さんを聞け」「他人の作ったもので処理するのが文明、自分の力で処理するのが文化」「与太郎はバカじゃない、非生産的な奴だ」「囃されたら踊れ」「幸福の基準を決めろ」「どうして病気と対話しないんだ」「子供は話し始めが一番かわいいぞ」など。

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