定年京都移住3-28_ほとけの履歴書
NHK出版「籔内佐斗司流 教養として知っておきたい ほとけの履歴書」を読んだ。
著者は1953年大阪生まれの彫刻家、東京藝大大学院教授で、10年近く前NHK趣味Do楽「仏像拝観手引」の講師を務めた。
その時の生徒が篠原ともえ、随分オトナになったと驚いた。
目次は ①ホトケはどこから来たのか? ②お釈迦さまとは何者か? ③仏教にも、いろいろある? ④とても特殊な日本の仏教 ⑤仏像は、なぜつくられたのか? ⑥ワンランク上の仏像鑑賞術 となる。
鑑賞術というが、仏像には長い間の人々の願いが込められており、見るのではなく、拝むものだと説く。
薮内先生が選ぶ「日本の仏像彫刻ベスト10」が興味深い。
東大寺の銅像 盧遮那仏坐像(大仏)と木造 金剛力士立像(阿形吽形)が3位と8位に入った。
7位は葛井寺の乾漆像 千手千眼観世音菩薩坐像、3年前東博の仁和寺展を拝観した折、像を一周して1041本ある千手の精巧さに驚いた。