定年京都移住3-13_芥川賞飛ぶ教室
1月のNHKラジオ高橋源一郎の「飛ぶ教室」に、その2日前芥川賞を受賞した宇佐見りんさんが登場した。
高橋さんは宇佐見さん19歳のデビュー作「かか」から才能を認め、「推し、燃ゆ」が受賞することを見越して、11月に出演交渉をしていたそうだ。
ほぼ完璧な作品で、読者を裏切らないのが唯一の欠点、と絶賛した。
高橋さんから、この才能はプレゼントされたものなので、大事にしてください、というお願いもあった。
宇佐見さんは国文科2年生の21歳ながら、高橋さんの理屈っぽい問い掛けに素直に受け答えして、落ち着きを感じた。
中上健次が大好きだと言い、執筆中の3作目の到達点を問われると、一生かけて中上健次に向かって格闘し続ける、と答えたほどだ。
45年前の芥川賞作「岬」を持参していたが、そこまで夢中になれる中上ワールドを知りたくなった。
まずは今回の受賞作を入手したところ、帯に高橋さんから「すごかった。ほんとに」の推しがあった。