定年京都移住2-24_野村ノート
先月から多くの追悼番組を見て、野村野球の奥深さに感じ入った。
2005年に単行本として発行され、息の長いベストセラーになっている。
技術的な教えもさる事ながら、人生訓、人間学、組織論として一般社会に通じるものだ。
監督の職務を遂行する5原則の一つに、人生と仕事は常に連動することを自覚せよ、とある。
仕事を通じて人が成長するうえで、最も大切なのは感謝の心だと説く。
個々の成長の集大成がチームの発展につながるため、「監督の第一の使命は人づくり」と言う。
そして「意識改革で組織は変わる」のだが、「組織はリーダーの力量以上には伸びない」ので、「人間学のない者に指導者の資格はない」と断じる。
監督は現役引退後にリトルリーグの球団を持ち指導した経験から、プロだろうが子供だろうが、責任を持って真剣に接しなければならないと考えた。
監督という立場は、人の一生涯を変えてしまう可能性すらあるのだ。