HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住3-24_人類の選択

NHK出版新書の佐藤優著「人類の選択  ポスト・コロナを世界史で解く」を読んだ。

帯には「トッド型」か「ハラリ型」か? とある。

エマニュエル・トッドはフランスの人類学者、ユヴァル・ノア・ハラリはイスラエル歴史学者、ということだ。

目次は ①感染症が国家の秩序を変えた ②グローバリゼーションと感染症 ③新・帝国主義の再編成 ④人類の選択 となる。

コロナ禍は「リスク以上、クライシス未満」の中間であるため、極端な措置をとることもできず、選択肢の振幅が大きい。

トッドはコロナ禍をリスクとして「すでに起きていた変化」の延長線上で捉えるが、ハラリは「グローバルな危機」に直面していると捉えて未来像を示す。

筆者は、今後否応なく三つの変化は避けられないという。

①グローバリゼーションに歯止めがかかり、国家機能が強化される ②格差が拡大し、財力によって命の価値が異なる実態が見えるようになる ③行政権力(国民の監視と統制)が強まる

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