定年京都移住3-68_棋聖戦
7月3日に沼津御用邸で行われた棋聖戦第三局をアベマTVで観た。
昨年渡辺明三冠から棋聖を奪取した藤井聡太二冠に、渡辺が挑戦するリターンマッチは、藤井が3連勝で初防衛を果たした。
その結果、18歳11ヶ月の藤井は史上最年少のタイトル防衛と九段昇段を決めた。
過去の九段記録は渡辺の21歳、魔王も藤井には1勝8敗と分が悪い。
6月29日から始まった王位戦では、豊島将之二冠が藤井に挑戦中だ。
第三局まで豊島の1勝2敗だが、7月25日に並行して叡王戦が始まり、こちらは逆に藤井の挑戦を受ける。
藤井が先勝し、苦手な豊島に王位戦から3連勝、通算4勝7敗に押し戻した。
豊島は昨年名人を渡辺に奪われ、14勝21敗と分が悪い。
棋界は3強が七冠を占める三つ巴の構図だ。
残る一冠、永瀬拓矢王座への挑戦者は、決定戦で佐藤康光九段を破った木村一基九段に決まった。
「百折不撓」を信条とするアラフィフ、前王位の逆襲を期待したい。
定年京都移住3-67_お食い初め
今週初孫の「お食い初め」に外食する予定だったが、ご時世により家ナカとなった。
コロナ禍で生後1ヶ月のお宮参りもできていない。
赤ちゃんが生まれて無事に100日経った「百日祝い」は、一生食べ物に困らないよう、健やかな成長を願う伝統儀式だ。
ネットで取り寄せた「お食い初めセット」の主菜は尾頭付き祝い鯛になる。
これは「首尾一貫」から長寿の願いが込められているのと、赤い色がおめでたい縁起物ということだ。
赤は邪気を祓う魔除けの色でもあり、古来祝いの席には赤飯が振舞われてきた。
お吸い物の蛤は「良縁」を意味するそうだ。
お膳には「歯固めの石」がある。
石のように丈夫な歯が生えますように、と石に箸を付け、その箸を赤ちゃんの歯茎にちょんちょんと当てる儀式だ。
30年近く前の娘たちの「歯固めの儀式」を思い出せないが、大事な慣習に違いない。
健康に育って、一緒に野球観戦する日が楽しみだ。
定年京都移住3-66_モンテッソーリ
初孫の教育方針には無論関与できないが、懐かしさもあり、本屋の育児コーナーを覗いてみた。
「モンテッソーリ」のワードが記憶の片隅にあり、かんき出版「マンガでよくわかる モンテッソーリ教育✖️ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」を選んだ。
著者は、輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳さん、乳幼児教育専門家だ。
目次は ①子どもの行動のヒミツ ②6歳までの育て方で未来が変わる ③世界にはばたく才能を伸ばす「9つの知能」 ④子どもへの「接し方8カ条」 ⑤0〜6歳の育て方 となる。
③はハーバード大学ガードナー教授の提唱する「多重知能理論」をアレンジしたもの、④はモンテッソーリ教育が提唱する12カ条を以下にまとめたものだ。
1すべてを受け入れる 2自分で選ばせる 3信じて、待つ 4満足するまでやらせる 5子どもに解決させる 6間違いを訂正しない 7子どもと「楽しい!」を共有する 8自然の中で遊ぶ
定年京都移住3-65_姥子温泉
6月下旬に初孫とワンコ2匹を連れて箱根姥子温泉に泊まった。
通常ペット不可だが、期間限定トライアルで愛好家に間口を広げる戦略のようだ。
いつもは箱根新道から旧街道沿いの甘酒茶屋で一服して元箱根に下りるが、今回は授乳室のある箱根湯本駅に立ち寄った。
昼食はテラス席でワンコ可のラテラッツァ芦ノ湖、近くの箱根神社にお参りして湖尻の姥子に向かう。
宿に到着後、桃源台ロープウェイの先の芦ノ湖キャンプ村まで散歩した。
ここは中学生の時に友人と初めて自転車で遠乗りした所だ。
20数年経ってから小学生の娘達とテントやコテージに泊まった。
翌日は箱根スカイラインを通り、やはり家族でお世話になった乙女森林公園第2キャンプ場を回った。
箱根は大涌谷噴煙の立入り規制や一昨年の台風で打撃を受け、さらにコロナで年末年始、GWの稼ぎ時に緊急事態宣言となった。
家族とよく出掛けた思い出の多い地なので、これからも訪ねたい。
定年京都移住3-64_ベイ10年史
6月下旬のベイスターズ対ドラゴンズ戦は神宮球場で開催された。
ベイは本拠地のハマスタが8月下旬までオリンピック会場となり、代わりに東京ドームや神宮球場をホームグランドにする。
その神宮も7月下旬から資材置場等に使われ、スワローズも一部ドームで主催ゲームを行う。
ベースボール・マガジン社「横浜DeNAベイスターズ10年史 2012ー2021」を読んだ。
「疾風怒濤、濃密な10シーズンの記録」の順位は 6→5→5→6→3→3→4→2→4→? だ。
中畑監督の4年間平均は5.5位と低迷したが、ラミレスに替わり3.2位へ躍進、2017年にはクライマックスSを勝ち抜き日本シリーズに進出した。
1998年以来の日本一を期待させたが、その後足踏みが続き、今シーズンはスタートから大きく躓いた。
昨年加入した#23タイラー・オースティンは攻守にガッツ溢れるファイター、前半戦の打率4位だ。
米国五輪代表メンバーに選出されたので注目したい。
定年京都移住3-63_ブルータス京都号
BRUTUS 6/15号の京都特集「見る、買う、食べる、101のこと。」を読んだ。
表紙の「楽しく生きるヒントがある。」にワクワクするが、最近は京都本をあまり見かけなかった。
「101のこと」は多岐に渡り、トライしたいのは 5 京都町中華倶楽部が案内する各店 13 食堂おがわの鯖寿司 と 三嶋亭本店のすきやき弁当 16 喫茶マドラグの玉子サンドイッチ 23 グリルはせがわのハンバーグ 31 ホホホ座浄土寺店 36 祇園饅頭工場の直売 40 折鶴など会館飲み 41 京都醸造の出来たてビール 43 ユーミンバー Caramel Mama 53 比叡山下山トレイル 58 京都市京セラ美術館 60 京都府立植物園 63 銭湯4選 66 表紙の y gion ルーフトップバー 86 京大ショップ 87 平安神宮蚤の市 100 レトロモダン洋館の富士ラビット 101 国立京都国際会館 など。
定年京都移住3-62_華氏451度
6月のNHK100分de名著はレイ・ブラッドベリ著「華氏451度」、戸田山名古屋大大学院教授が解説した。
著者は1920年イリノイ州生まれのSF・ファンタジー作家、1953年発表の本作は、100年後の未来社会を描いた彼の最高傑作といわれる。
タイトルは紙が自然発火する温度(=摂氏233度)のこと、本を所持しているのが見つかると、家ごと焼き払われてしまうという恐ろしい寓話だ。
目次は ①本が燃やされるディストピア ②本の中には何がある? ③自発的に隷従するひとびと ④「記憶」と「記録」が人間を支える となる。
ディストピア小説は現実社会の危うい面や暗黒面を少しだけ延長し、極端な未来を描くことで現状を批判する。
1950年代のアメリカは核兵器競争と東西冷戦、レッドパージ(赤狩り)の時代で、パラノイアック(偏執的)になる一方、大衆消費社会が本格化した。