HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住3-1_ディスタンクシオン

12月のNHK100分de名著はフランスの社会学ピエール・ブルデュー著「ディスタンクシオン」、立命館大学院教授の岸雅彦氏が解説した。

ディスタンクシオンは仏語で「区別」を意味する。

目次は ①私という社会 ②趣味という闘争 ③文化資本と階層 ④人生の社会学 となる。

テーマは、趣味や嗜好という個人的な領域が、実は社会階級によって傾向付けられるというものだ。

傾向性、性向の概念を意味する「ハビトゥス」は、非常に深いレベルで嗜好や行動を方向づける「身体化された必然」で、同じハビトゥスを持つ者がクラスタを形成する。

私たちの行為や感覚、判断や評価、好き嫌いまでも、社会や歴史によって規定され、構築されたものと捉える。

ハビトゥスはパーソナリティとあまり関係がなく、社会的関係の中で、具体的には家庭と学校で構築される。

親の責任を感じるが、小さい頃身に付けたハビトゥスは一生固定化されるものでなく、人生経験とともに変化するという。

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