定年京都移住2-87_千夜一夜
10月のNHKラジオ深夜便で「五木寛之のラジオ千夜一夜」を聞いた。
先月米寿を迎えお元気な様子で、トークも冴えている。
法然、親鸞、蓮如と連なる「易行」の話しに興味を持ち、著書を読もうと検索したところ、「親鸞」は全六巻の大作だったので、エッセイの「他力」と「大河の一滴」を選んだ。
テレビでは「百寺巡礼」など拝見していたが、著作は中高生の頃大ヒットした「青春の門」や「風に吹かれて」、翻訳の「かもめのジョナサン」以来だろうか。
「他力」には、極楽往生に難行は不要でただ「南無阿弥陀仏」を唱えればよい、と説いた法然の「易行往生」の教えを、親鸞が「絶対他力」に深め、蓮如が「御文」で広めたとある。
「大河の一滴」も「他力」とテーマが近いが、3分の2はラジオ深夜便で発表した内容らしい。
20年以上前のエッセイでも、このコロナ禍で文庫売上が上位に入り、再び注目されているそうだ。