HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住2-54_超訳菜根譚

三笠書房知的生きかた文庫の境野勝悟著「超訳 菜根譚 人生はけっして難しくない」を読んだ。

著者は栄光学園で長く国語科の教鞭を取った。

菜根譚の菜は野菜、根は大根、譚はお話のこと、中国明代末期に洪自誠が儒教道教、仏教の教えを融合してまとめた処世訓、生き方の極意と紹介する。

ポジティブに捉える、欲を持たずに生きる、など生活に即した教えだ。

朴魯なるにしかず(ふつうの良さを大切にする)、勢利紛華(名誉や豪奢)には近づかず、直にして矯に過ぎず(度をこさない)、剛腸(冷静さ)を動かすことなかれ、偶会する所(たまたまの出会い)便ち佳境を成す、道眼を以って(天地万物から)観れば種々是れ常なり、人生澹泊(シンプル)を識る、大地も尽く逍遥に属す(悠々と散歩する)、逆に来たれば順に受く(逆境にあれば幸せと受け取る)、万物も皆吾が一体なり、此の身は再びは得られず、蝸牛(カタツムリ)の角上に何事をか争う、など意識したい。

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