HIROY’s diary

定年後の京都移住を計画中

定年京都移住2-40_健康学入門

NHK出版 学びのきほんシリーズ 稲葉俊郎著「からだとこころの健康学」を読んだ。

著者は東京大学医学部付属病院で心臓を治療する循環器内科助教、まだ40歳とお若い。

臨床の現場を重ねるうち、健康とは病気のない状態、という西洋医学の発想に疑問を感じた。

病気を倒せばそれでよいのか、長期的な健康を考えるには理性だけでなく、人が本来持つ豊かな感受性や身体感覚を取り戻す必要がある。

健康学は、あたま、からだ、こころに関係するが、東洋思想でいう心身一如とは性質が異なる。

あたまは、からだとこころが発したシグナルを邪魔し、感情を偽装することさえあるのだ。

他力の西洋医学は、悪いところを治すアプローチだが、自力の東洋医学や伝統医学を選択するときは、からだとこころの声に耳を傾け、自然治癒力に身を委ねる。

あたまで合理化できる世界をはるかに超えた次元でいのちは活動し続け、からだとこころは自然のリズムと分かち難く存在しているという。

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