定年京都移住1-40_雑貨巡り
京都を歩く楽しみに雑貨品巡りがある。
高い物は買えないが、眺めるだけでも楽しい。
雑貨というより工芸品に近いが、有次の包丁、金網つじの豆腐すくい、開化堂の茶筒、内藤商店の棕櫚箒など、美しいし長く使えそうだ。
自分が使うものではないが、京都の逸品を欲しくなってしまう。
雑貨では宮川筋路地奥の裏具や、よーじやの小物はお土産にちょうど良い手軽さだ。
自分が使いたい物では一澤信三郎の帆布バッグがある。
昔から一澤帆布製のネームに憧れていて、京都初心者のころ勇んで東大路の店に向かった。
ところが、同じ通りの手前にあった喜一澤に入り、定番の手提げバッグを購入してしまった。
その時は気付かず、喜の旧字は新しいネームなのかと思っていたが、京都を訪れるうち、これは違うと分かった。
お家騒動によるもので、京都では珍しい話しではないらしい。
ただ品物はしっかりした作りで、十分満足している。