定年京都移住1-27_奈良サイクリング
6年ほど前、京都から足を延ばし、奈良で一泊してサイクリングを楽しんだ。
初日はブロンプトンで市街中心部を走り、2日目は斑鳩方面に輪行した。
奈良を訪れるのは中学生の修学旅行以来で、興福寺、東大寺、春日大社や平城宮の壮大なスケールに新鮮な感動があった。
新薬師寺の本堂は決して広くないが、十二神将像の憤怒の表情、迫力に圧倒された。
約1300年前の塑像がよくぞ十一体も、と思う。
翌朝、JR法隆寺駅まで輪行し、西ノ京斑鳩自転車道を北上した。
小学生の頃は高嶺の花だった、法隆寺伽藍や百済観音などの切手国宝シリーズを思い出す。
斑鳩の寺は、古びて、質素な佇まいだが、素朴なクスノキ一木造の仏像を拝むと、遠く飛鳥の時代を感じさせる。
薬師如来、日光、月光菩薩の官能美に感嘆し、鑑真大和上が建立した、緑溢れる境内の伽藍に癒された。